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信州いざない街道的歳時記

信州の花暦:5月

信州で5月頃開花する主な花を紹介。
ゴールデンウィークでまとまったお休みがとれる時期。
梅雨の時期の前に咲く花を見に出かけませんか。

5月の花暦

※天候により開花日が前後することがあります。各市町村や観光協会等にご確認ください。

ヤマブキ

撮影場所:臥竜公園[須坂市]
ヤマブキ(山吹、棣棠)
 ヤマブキは、バラ科ヤマブキ属で日本や中国が原産の落葉低木。北海道から九州の低山や丘陵地に見られます。花は一重と八重のものがあり、一重のものは花弁は5枚。背丈は1m程、茎は細くて柔らかいため山肌に枝垂れて咲く。万葉集にも詠まれるなど古くから親しまれ、観賞されてきました。そのため、山吹は春の季語とされます。

※春の季語
※山吹色:平安時代から使われてきた日本の伝統色。
 ヤマブキは、個人宅の庭や公園などに植えられていますが、信州では木島平村の馬曲温泉へ至る約2.5kmのやまぶき街道で見られます。開花時期は5月上旬~5月下旬頃です。
スポットは⇒ やまぶき街道[木島平村]:5月上旬~5月下旬頃

アヤメ

撮影場所:薬師沢石張水路工[小川村]
あやめ(菖蒲)
 あやめ(菖蒲)はアヤメ科アヤメ属の多年草です。北海道から九州までの低山から明るい草原に自生し、高さ30~60cmで茎は分岐せず先端に1~3輪の花を咲かせます。よく、アヤメとカキツバタと花菖蒲の見分け方や違いが話題になります。 
 日本の初夏を彩る花の一つ、あやめ(菖蒲)。山国信州のあやめは、盆地や標高の高いところに咲くので時期が5月中旬頃から咲き始め7月下旬頃までとなります。信州で見られるあやめスポットでは、色が豊富な花菖蒲が多く植えられていると思います。梅雨の時期ですが、晴れ間を縫って見に訪れてはいがかでしょう。
各スポットは⇒ 信州のあやめスポット で

カモミール

撮影場所:夢農場[池田町]
カモミール
 カモミールは、キク科コシカギク属の一年草。和名は「カミツレ」。ヨーロッパから西アジアが原産。草丈60cmくらいになり、直径3cmくらいの白い花を多数咲かせます。リンゴに似た特有の香りがあり、ハーブティーとして飲まれ大変人気があります。日本へは19世紀はじめにオランダから渡来。化粧品や入浴剤等に使われています。
 信州では、池田町のカミツレの里と夢農場でカモミール(カミツレ)をご覧いただけます。カミツレの里では宿泊ができ、カモミール収穫体験も開催されます。夢農場では無料で摘み取りができます。開花期は5月中旬から6月上旬頃です。
スポットは⇒ 信州のカモミールスポット で

クリンソウ

撮影場所:九十九谷森林公園[喬木村]
クリンソウ(九輪草)
 クリンソウは、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本原産。高さ30-90cmほどになり、北海道から四国の山間地の湿地帯等に生え、花が数段に重なり咲く姿が三重塔、五重塔の屋根にある「九輪」に似ていることが名前の由来になっています。
 信州では入笠湿原などで見られます。特に、村花に指定している喬木村の九十九谷森林公園では、約5万株が植栽されたクリンソウを見られます。開花時期は5月中旬~6月上旬頃です。
詳細は姉妹サイト信州いざない街道
九十九谷森林公園のくりん草園

スイレン

撮影場所:一沼[山ノ内町]
スイレン(睡蓮)
 スイレンは、スイレン科スイレン属の水生植物の総称。日本にはヒツジグサ(未草)の1種類のみ自生。日本全国の池や沼に生息し、よく見られるスイレンは、いくつかの種を交配させた園芸種です。ヒツジグサは園芸種より小さく、花の大きさは3~4cmで花弁が10枚ほどの白い花です。
 信州での開花時期は5月中旬~9月下旬頃で、志賀高原の一沼や安曇野市の室山池などで見られます。
各スポットは⇒ 信州のスイレンスポット で

バラ

撮影場所:さかき千曲川バラ公園[坂城町]
バラ(薔薇)
 バラは、バラ科バラ属の総称。各地の公園やローズガーデンなどでは園芸種のバラが見られます。北半球にしか自生していません。多くは棘を持ち、低木または木本性のつる植物で、花弁は基本5枚、園芸種は八重咲きが多いです。
 信州では、初夏の5月中旬頃から7月上旬頃と秋の9月下旬頃から11月中旬頃に咲きます。夏場咲くバラは少ない。見頃を向かえる時季には、バラ祭りが各地で開かれにぎわいます。
各スポットは⇒ 信州のバラスポット で

ミツガシワ

撮影場所:居谷里湿原[大町市]
ミツガシワ(三槲)
 ミツガシワは、ミツガシワ科ミツガシワ属の多年草で山地や低地の沼地や湿地に分布。高さは15~40cmで4~5月に1本の茎に花弁に細かい毛を生やした白い花を多数つけます。
 信州では、5月の中旬から6月の上旬頃、居谷里湿原や信濃町の古池などで見られ、古池の群落は見事です。
各スポットは⇒ 信州のミツガシワスポット で

フクロナデシコ

フクロナデシコ(袋撫子)
 フクロナデシコは、地中海沿岸原産のナデシコ科の秋まき一年草。明治時代に日本に渡来。草丈15~30cm、5枚の花弁で淡紅色、花色が白・濃紅の品種もあり、4~6月頃開花します。
 信州では5月中旬~6月の上旬頃に南信の辰野町と南箕輪村の権兵衛トンネルに向かう国道361号線の南側で見られます。
各スポットは⇒ 信州のフクロナデシコスポット で

ベニアカシア

撮影場所:青原公園[長和町]
紅アカシア(ベニアカシア・ニセアカシア)
 紅アカシアは、ニセアカシアの一種でアカシアとは別種。和名は「針槐(ハリエンジュ)」。ニセアカシアは北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、樹高は20-25mになり白、ピンク、薄紅の房状の花を咲かせます。明治時代(1873)に日本に渡来し、街路樹や公園用として植栽されました。
※日本の侵略的外来種ワースト100に選定。
※花以外の葉や樹皮、果実には毒が含まれている。
 紅アカシアは、信州では長和町の青原公園で見られます。他にあるかは未確認。東信の佐久地域ではニセアカシアの白花を天ぷらにして食べられています。開花時期は、5月下旬~6月上旬頃
詳細は姉妹サイト信州いざない街道
青原公園の紅アカシア

ポピー

撮影場所:夢農場[池田町]
ポピー
 ポピーは、ケシ科ケシ属の総称。約150種の品種があり、麻薬成分を含んでいる品種は栽培禁止、園芸品種として5種(ヒナゲシ、アイスランドポピー、オリエンタルポピー、モンツキヒナゲシ、ナガミヒナゲシ(外来種))が栽培可能です。
 信州各地で見られます。喬木村のポピー農園では花の摘み取りが楽しめます。
詳細は⇒ ポピー農園[喬木村]:5月下旬~6月上旬頃

レンゲツツジ

撮影場所:五味池破風高原自然園[須坂市]
レンゲツツジ(蓮華躑躅)
ツツジ科ツツジ属の落葉低木で有毒植物。北海道南部から九州まで日当たりのよい草原に多く自生し、直径5cmほどの花を咲かせる。
レンゲツツジには有毒成分が含まれていて、動物たちは食べないため生き残り、群落を形成しやすい。
※有毒植物:その全体あるいは一部に毒を持つ植物。
 代表的な植物:スイセン・スズラン・スミレ科・フクジュソウ 等
 初夏の高原を赤く染めるレンゲツツジ(蓮華躑躅)。信州では白樺林との組み合わせが多く、白樺の白・新緑の緑・レンゲツツジのオレンジのコントラストが美しいです。
各スポットは⇒ 信州のレンゲツツジスポット で

前月から咲いている花々

 前月から引き続き見頃を向かえている花や、終盤を迎える花々。
・カタクリ(片栗):3月下旬~5月下旬頃
・ナノハナ(菜の花):4月中旬~5月下旬頃
・ハナモモ(花桃):4月中旬~5月下旬頃
・オキナグサ(翁草):4月上旬~6月上旬頃
・フジ(藤):4月下旬~6月上旬頃
・ボタン(牡丹):4月下旬~6月上旬頃
・リュウキンカ(立金花):4月中旬~6月上旬頃
・ニリンソウ(二輪草):4月下旬~6月中旬頃
・ミツバツツジ(三葉躑躅):4月上旬~6月中旬頃
・ツツジ(躑躅):4月中旬~7月上旬頃
・シャクナゲ(石楠花):4月中旬~7月中旬頃
・ミズバショウ(水芭蕉):3月中旬~7月下旬頃
※天候により開花日が前後することがあります。

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